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人工股関節置換術は禁忌肢位で簡単に脱臼!知らないと後悔する話

THA 股関節 人口関節

股関節が痛いと何にもする気が起きないですよね。

動くのも痛いし、外に出るのもやめようかと考える人も少なくありません。それじゃあ生活に張りがなくて面白くありません。

そんな股関節の痛みには、現在、多くの病院で人工股関節手術が行われています。

成績も良好で、満足される患者さんもたくさんいます。


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人工股関節術をしたら痛みは取れる!

子供

変形性股関節症の治療は治療やリハビリをしながら様子をみていく場合と、重症では手術をする場合とがあります。

 

その手術の方法の一つに「人工股関節置換術」というものがあります。

 

今回はこの人工股関節置換術、手術の後の生活について紹介していきますね。

 

人工股関節置換術は名前の通り、変形してしまった股関節に金属などで作られた人工的な股関節を置き換える手術の方法です。

 

人工関節には耐久性の問題があるので50~60歳代以上で行われる事が多いです。

 

人工関節というと「杖なしじゃ歩けなくなっちゃうの?」「普通の日常生活が送れなくなっちゃうの?」と不安の声を聞かれることが多いですが安心してください!

 

人工股関節置換術の手術の後、適切なリハビリを行うことで杖がなくても歩けるように、日常生活であれば快適に送られる方もたくさんいます!むしろ痛みがなくなる事で、活動量が増える方も多いですよ。

 

ただ一つだけ「脱臼」に注意する必要があります。万が一脱臼してしまうともう一度手術をして治す必要が出て来てしまいます。

 

また手術をするなんて…と不安になり、動くのが怖いという声も聞かれますが「脱臼の姿勢」だけ取らないように気を付ければいいので大丈夫です!では脱臼の姿勢と生活で注意することを説明していきますね。

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人工股関節術後の禁忌肢位

脱臼の姿勢は手術を前側と後ろ側、どちらからしたかによって変わってきます。

 

まず手術を前側からした場合、「伸展+内転+外旋」という姿勢が危険な姿勢になりますが、日常生活ではあまり取ることのない姿勢になるため脱臼してしまう可能性は少なく安心です。

 

通常の生活の中では脱臼することはありませんが写真のように何かにつまずいて、転倒する際に「伸展+内転+外旋」の格好になってしまって脱臼することがあります。

転倒 脱臼伸展 内転 外旋
ただし手術を後ろ側からした場合は「屈曲+内転+内旋」つまり「脚が曲がった状態で膝が内側に入った姿勢=内股姿勢」が脱臼しやすい危険な姿勢になります。これは生活の中で無意識に取りやすい姿勢なので少し注意が必要です。

では実際の生活の動作で危険な姿勢をいくつか紹介しましょう。

 

◆靴をはくとき

脱臼 靴

写真のように内股になって履く方も多いと思いますがこれは脱臼の姿勢となります。履くときは靴べらを使うか、反対脚の上に足を乗せてあぐらのように履きます。

 

◆立ち上がるとき

立ち上がり 脱臼

写真のように、内またで膝に手をついて立つ方も多いですが、これも脱臼の姿勢です。

 

◆床のものを拾う時

ものを拾う

写真のように手術した方の脚を下にして、膝が内側に入ったこの格好は危険です。手術側の膝を床に付けるかガニ股になりましょう。

 

全て何気ない動作で最初は「大変。面倒だなぁ。」と思われる方が多いですが、最初の頃だけ気を付けていれば自然と身につきます!

 

また脱臼を心配するあまり動くのを控えてしまう方もみられます。

 

心配しすぎて運動量が減ってしまうと筋力が落ちてしまい、かえって脚に良くありません。

 

見本の姿勢も紹介しましたがとにかく内股は避けて、ガニ股を意識すれば大丈夫ですので慎重になりすぎないようにしてください!

 

変形の長年の経過に加えて手術をした事で、どうしても脚の筋力が落ちてしまいます。

 

手術をして、病院でリハビリもして、せっかく脚の状態が良くなっても維持できなければ日常生活に不都合が起こってしまいます。

 

快適な生活を続けていくためにも、自宅でのセルフケアは行っていきましょう!

 

特に重要なのが筋力訓練です。筋肉をしっかりとつけてあげることで脱臼の予防にもなりますよ!人工股関節術の後は可動域訓練は無理に行わなくても大丈夫です。

 

ただし関節が固くなり可動域が狭くなってしまわないように、生活の中で無理のない範囲で動かすようにはしましょう!今の動きを維持していければいいです。

 

もしも可動域が気になる場合は専門家に相談して適切な対策を教えてもらいましょう。

 

では重要なセルフケア、筋力訓練について確認していきましょう!

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人工股関節術後の脱臼を防ぐトレーニング方法

トレーニング

◆脚を開く運動

(用意する物)ゴムバンド(ストッキングや伸びる包帯など伸び縮みするものでもOK)

①足首にゴムバンドを巻いて、仰向けに寝ます。

(膝に痛みがある場合は膝のすぐ上に巻きましょう)

②爪先が天井を向いた状態で脚を開きます。

③勢いは使わないように注意してゆっくりと閉じましょう。

~メモ~

・脚の力に左右差があって引っ張られてしまう場合は、片脚ずつやりましょう。

・脚を開くときに爪先が外を向くと違う筋肉の運動になってしまうので注意しましょう。

 

 

◆お尻上げ運動

(用意するもの)クッション

①仰向けに寝て膝を立て、膝の間にクッションを挟みます。(写真はクッションなしで行っています)

お尻上げ 準備 THA

〇両手は楽にしておいてください。

〇脚の間にクッションを挟むと内股の予防になります。

 

②お尻をぎゅっと締めるように力を入れて持ち上げます。

お尻上げ THA

〇脚幅を開きすぎると内股になりやすいので注意してください。

 

◆脚上げ運動

①椅子に腰かけます。

膝から下の力を抜いて、股関節の力を使って脚をもち上げましょう。

足上げ運動

~メモ~

力の入り方の意識がしにくい場合は、次の方法を試してみてください。

1)脚の裏を床から離すように脚全体を持ち上げてみましょう。

2)今度は膝下の力を抜いて、股関節を意識して膝を上に持ち上げてみてください。

 

2)の方が少し脚が重たく感じると思いますが、この運動を行う時は2)の力の入れ方で行いましょう!

 

「人工股関節」というと不安に思ってしまう方も多いですが常生活の注意点、セルフケアの運動を行えば、再び快適な生活を送れる方も多いので安心してください!

 

運動の継続が脚の良い調子、快適な生活のポイントになるので行っていくようにしましょう。生活習慣の一部にしてしまうのが自然と続けられるコツです!

 

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