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【膝蓋骨亜脱臼】症状で膝崩れや膝内側の痛みが出る膝蓋骨不安症とは?

膝の痛み

膝蓋骨不安定症が原因で膝蓋骨が亜脱臼する人がいます。普段通り生活していたのに急に膝蓋骨が亜脱臼して、痛みを発するこの疾患は”強い不安感””恐怖感”を生みます。

膝蓋骨不安定症を持っている人の中にはうつ病になるくらいまで悩む人がいたり、スポーツが満足に行えなくなる人もいますね。

膝蓋骨の亜脱臼は珍しい疾患ではなく臨床でもよく出会う疾患の一つです。

先日、『南篠愛乃さん(人気アニメ「ラブライブ」で声優を務める人気声優さん)が膝蓋骨の亜脱臼が問題で激しいパフォーマンスに制限がかかり、筋トレなどのリハビリを行っています』とニュースで取り上げられていました。

そこまで珍しい疾患ではない『膝蓋骨不安定症』ですが具体的に説明されていないのも現実ですね。

膝蓋骨不安定症というものがよくわからないし、治療の方針も色々あるのでどんな治療がいいのかもわからない……余計に不安を掻き立てます。

今回は、そんな膝蓋骨が突然亜脱臼を起こしてしまう『膝蓋骨不安定症』についてお話をしていましょう。


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どうして膝蓋骨が不安定になるの?

膝蓋骨がぐらぐらする状態のことを膝蓋骨が亜脱臼しているといいう形で表現します。完全に膝蓋骨が抜けてしまっていたら脱臼ですね。

事故をしたり、怪我をして膝蓋骨が脱臼してしまうことはわかるんですが、中には何もしてなくても膝蓋骨が脱臼や亜脱臼する人がいます。

なんの前触れもなく膝蓋骨が脱臼や亜脱臼する人は、「生まれつき膝蓋骨が不安定な人」と「大きな外傷もなく膝蓋骨が不安定になってしまった人」で、こういう人が意外と多いです。

なんの前触れもなく膝蓋骨がぐらぐら(亜脱臼)してしまう人の特徴として

☑ 膝蓋骨や大腿骨の形が幼い(低形成)

☑ 大腿骨の捻じりが強い

☑ 大腿四頭筋の筋力が弱い

☑ 膝蓋骨の位置が普通より上にある

☑ 関節が緩く膝が反張している

☑ 膝蓋骨の外側の組織が硬くなっている

☑ 膝を内側の靱帯のゆるみ

他にもあるんですがこのあたりの特徴を持つ人に膝蓋骨の不安定生を持つ人が多いです。

レントゲンを見てみると膝蓋骨や大腿骨の形を観察できます。

膝蓋骨が不安定だとどんな症状がでるの?

膝蓋骨が不安定になるとでてくる症状は、

☑ 膝の内側の痛み

☑ じっとしていてもジクジク痛む(自発痛)

☑ 膝がガクッと崩れる(ヒザクズレ,giving way)

☑ 膝の何とも言えない不安感

☑ 歩くと痛い(歩行痛)

などの症状を感じる人が多いです。

これは、大人だったらよくわかりますが子供だと自分で症状を伝えることができないこともあります。そんな時の症状の特徴として☑ よくこける ☑ 走ると極端に遅い などの特徴がでます。しっかり観察してあげてください。


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膝蓋骨不安定症のセルフチェック

実際に病院や治療所で先生がテストしている方法が簡単にできるので膝蓋骨不安定症のセルフチェックをしてみしょう。

セルフチェック①【圧痛部位】

膝蓋骨の内下方に多く圧痛が見られます。膝蓋骨が抜ける時に関節部分がぶつかって軟骨が損傷するために痛みが出ます。

セルフチェック②【グラインドテスト:grinding test】

膝蓋骨を前後左右にぐりぐりと圧迫して動かしたときにお皿に痛みが出るようであれば陽性です。

セルフチェック③【脱臼不安感テスト:apprehension test】

膝蓋骨を外側にもっていけるだけ押し込んだときに不安感や恐怖感、痛みを感じる場合は陽性

セルフチェック④【関節のゆるみ】

全身的に関節が柔らかい人や一部の関節が緩い人など様々います。

全身の関節のゆるみを評価する場合は、昔から「カーター徴候」で評価します。

局所の関節のゆるみであれば膝の関節の緩さが非常に関係が強いですね。膝の関節の緩さをみるのであれば反張膝の有無を確認します。

膝蓋骨の不安定な人は、これらのセルフチェックで陽性が出る可能性が非常に高いです。


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膝蓋骨が亜脱臼する人の治療法

膝蓋骨不安定症の治療法は、大きく分けて手術療法と保存療法があります。

その中でも今回は、保存療法(セルフケア)についてお話していきます。手術療法は、スポーツ選手や日常生活に支障をきたしている場合に選択するものと覚えておいてください。

膝蓋骨不安定症に効果のある保存療法は…

☑ 筋力トレーニング

☑ テーピング

☑ 装具療法

これらの治療法を組み合わせて膝の痛みを和らげていきます。

 

筋力トレーニング

膝周りの筋肉(特に大腿四頭筋の内側広筋)を鍛えることで膝蓋骨に安定性を出すことができます。他は、臀部の筋肉を鍛えることでも膝蓋骨が脱臼しにくくなります。

 

テーピング

テーピングは、「スポーツはできるけど少し膝蓋骨に不安感のある人」には効果的な方法です。スポーツができないくらい膝蓋骨がぐらぐらな人には装具療法がお勧めです。

装具だと運動をするには制限が強すぎるので、テーピングを使うことで膝蓋骨の安定性を高めながら運動をすることができるようになります。

 

装具療法

装具療法は、保存療法の基本的な治療法です。膝蓋骨の外側に膝蓋骨が抜けにくくするパッドが入っているのが特徴です。

膝蓋骨不安定症用の装具は、薬局では買うことができないので整形外科で処方してもらう必要があります。

 

ストレッチ

膝蓋骨の不安定性は、外側に脱臼する傾向にあります。筋肉に着目してみると大腿四頭筋の外側広筋の緊張が強いと膝蓋骨が外側に引っ張られて脱臼する可能性があります。

その他でいえば、股関節の柔軟性がないために膝関節に負担をかけるような体の使い方を強いられているかもしれません。そんな時は、股関節周りの柔軟性を高めるストレッチをします。

 

基本的な治療法は筋力トレーニングやテーピング、装具療法、ストレッチになります。それに加えて、マッサージや鍼灸治療、電気治療などを組み合わせて治療していきます。

膝蓋骨不安定症は、反復性に脱臼する傾向があり、スポーツや日常生活に継続して障害をきたす疾患です。

早めに治療して痛みが強くならないようにコントロールする必要があります。また、再発しないような体づくりや体の使い方を覚えることも重要になってきます。

 

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